最初にお問い合わせをいただいたきっかけは覚えていらっしゃいますか?
株式会社小野寺工務店
代表取締役の小野寺様に
1000NEXT のサービスについて
インタビューさせていただきました。
創業から50年間、お客様の要望ひとつひとつに寄り添い、妥協のないこだわりの家をお客様と一緒に作っています。
家の設計だけでなく、ローンのアドバイスや建った後のメンテナンスまでお客様が困っていればすぐに駆け付けるアフターケアサービスにも力を入れています。
最初にお問い合わせをいただいたきっかけは覚えていらっしゃいますか?
ホームページから直接問合せをしたと思います。
最初は自分で外皮計算をしようと思い、アーキトレンドを購入しました。
実際に計算はされたんですか?
忙しくて時間がなかったのと、面倒くさいと思ってしまったので自分では計算しませんでした。
私は省エネ計算の知識がないですが、1000NEXTさんは専門家なので色々聞いてみようと思って問合せをしました。
具体的にはどんな疑問をお持ちだったんですか?
例えば、ZEHをとるには断熱等級や耐震等級など色々取らないといけないのと、太陽光も載せないと取れないと思っていましたが、そうじゃないんですね。
ZEHだと太陽光は載せないといけなくなります。
ZEHでも乗せなくても取れるグレードはありますよね。
そうですね。
都市部狭小地や多雪地域など建設地の条件を満たせば乗せなくてもZEH
Orientedは取得できます。
その辺も全然わからなくて、営業の井上さんにメールや電話で色々教えてもらいました。
最初にお問い合わせいただいた物件からZEHを取得されたんですか?
ZEHは取ってないですね。
1番最初にご依頼頂いた物件がZEHぐらいの数字が出ています。
断熱等級が5で一次エネルギー消費量等級が6になっていますね。
太陽光を載せればZEHになりましたが、太陽光を載せられなかったので、ZEHは取りませんでした。
お客様の方から省エネの補助金を取りたいという話しは出てきますか?
あんまりないです。
まだ断熱等級にそこまでこだわる方は少ないです。
最初、うちに依頼しようと思った理由は覚えていますか?
はっきりと覚えてはいませんが、フィーリングだったと思います。
他から見積を取られたりしていましたか?
他からの見積は取っていません。
多分、その時はあんまり省エネ計算の会社が出てこなかったんじゃないかな?
どういう風に検索されたか分からないですが、今は結構出てきますね。
1番最初は省エネ計算、性能評価、建築図の作成でお問い合わせをいただいていました。
最初の物件がZEHと等級4で悩んでますって問合せ内容に書いてあります。
省エネのことや性能評価のことがあまり分からなかったので、とりあえず色々聞こうと思って連絡しました。
過去に他の代行業者も使ったことは無いですか?
無いです。
その時が初めてです。
住宅も省エネ適判がはじまりますが、用意する資料などは変わりますか?
これまでの物件で省エネ計算を民間の審査機関に出しているのはありますか?
フラット35を出しています。
それと全く同じ手続きや同じくらいの資料が必要になるので、フラット35で経験されていれば大丈夫かなと思います。
審査に出すときは断熱材や窓は実際つけるものを入力して計算しないといけませんし、JIS規格がとれていることが分かる書類を出して欲しいと審査機関は言ってきます。
指摘される内容は審査機関によって変わりますが、そういうちょっと細かい作業が増えます。
「現場途中で変わりますよね」って言って流してくれるところもありますが、書類審査なので、書類が整ってないと指摘されると思っていた方が良いかなと思います。
そうでしたか。
省エネ適判になるだけで結構変わるんですね。
そうなんです。
戸建て住宅をメインで設計している事務所は、事務所によって出てくる図面枚数や内容に差があるで、審査機関に提出できる状態の図面がきちんと揃うのかという不安があります。
例えばどんなことが起きますか?
非住宅の2000㎡以上の建物から省エネ適判は始まりました。
それが300㎡の非住宅にまで省エネ適判の対象範囲が拡大されたときに、2000㎡以上の建物をやっている会社と300㎡くらいの建物をやっている会社とで出てくる図面の枚数や質が違いました。
さらにそれが住宅まで広がるとレベルはさらに下がり、図面の作り方ではないですが、体裁の整え方などについても理解してもらうようなやり取りが結構大変になるのではないかと思っています。
私たちが計算するときはある程度推測で入力することもできますが、図面に記載が無ければ審査機関は全部質疑として返してきます。
戸建て住宅だと職人さんだけで家ができるので、図面がそんなになくてもできてしまいますからね。
そんなに違うものなんですね。
あと審査も最初は厳しく審査される様な気がしています。
非住宅で省エネ適判が始まった時にも起きていたことですが、戸建て住宅でも現場で変更した部分の連絡が来ずに、完了検査の時に照明やエアコン、給湯が変わっている事が判明することがあると思います。
そうすると完了検査が受けられずに引渡しが遅れてしまいます。
職人さんが施主のためを思って変えた物も全部報告してもらうようにしておかないと後から大変になります。
施工側が省エネ適判がどういうものかを認識するのにちょっと時間かかると思います。
私たちは施工も自分達でやっているので、それは大丈夫です。
省エネに影響しそうな変更だなっていうのを頭において進めてもらえればいいかなと思います。
それは今でも言っていて、図面で全部決めてから、変えてはいけない事を周知して進めています。
戸建て住宅は4月から省エネ計算と構造計算を審査するので、確認申請にかかる時間が長くなると聞いています。
どれくらいですか?
審査機関が言っているのは35日くらいかかると聞いています。
そんなにかかるんですか。
今は混んでて1週間くらいですが普段は2、3日で見てくれるのでちょっとびっくりですね。
一度普段提出している審査機関に聞いておいた方が良いかもしれないです。
担当一人で構造計算と省エネ計算を審査するとそれくらいになるのかも知れないですね。
もしかしたら構造計算は許容応力の話してるかもしれないですが。
実際省エネ計算を依頼してみて良かったことはありますか?
良かったところは
フラットをお願いしたときに、本当にもう出すだけの状態で納品してくれるのが良いなと思いました。
久しぶりにフラットをやったので、書式も変わっていて全然分かっていませんでしたが、スムーズに進められました。
ありがとうございます。
他には何かありますか?
あともし可能なら、フラットの申請に付ける赤本も一緒に欲しいです。
大丈夫です。
対応させていただきます。
CADでデータを送るのが手間なんですが、PDFデータだけでは計算できませんか?
平面、立面、断面はCADデータが必要です。
設備図や建具表はPDFでもCADでもどちらでも大丈夫です。
CADデータからPDFに変換するのが面倒なお客さんには全部CADデータで大丈夫ですと話しています。
私はアーキトレンドで描いているので、逆にCADにするのが面倒くさいです。
なのでアーキトレンドのデータでいけるのが一番ありがたいです。
それで安くなるならさらにありがたいです。
過去の物件を見ているとアーキトレンドを使って計算しているので、アーキトレンドのデータでも大丈夫ですよ。
それだと助かります。
今困っている事や今後1000NEXTにやって欲しいサービスはありますか?
僕自身がちゃんとした構造計算とか許容力度とかができないので、依頼できたら助かります。
許容力度は計算できるメンバーがいます。
費用はどれくらいですか?
安くできるならお願いしたいです。
他社含めてどこも15万くらいじゃないかなと思います。
そうですか。
分かりました検討します。
長期優良住宅も対応可能ですか?
私は出したことが無くてどうやった良いか分かりません。
長期優良住宅も対応可能です。
申請が変わるだけのイメージですか?
そうですね。
ただ、長期優良住宅の省エネ基準が上がって、ZEH水準になっています。
昔は断熱等級4、一次エネ等級4で、長期優良住宅は取れました。
そうですか。
他も変わったりしているところはありますか?
他には長期優良住宅は建物を長持ちさせることを目的としているので、耐震等級が高く、構造体の価格が上がるのと、劣化の対策があるため、メンテナンス性を上げるように設計しないといけないので、そこも金額が上がります。
たまに長期優良住宅の話しがでますが、コストや手間がどうかという話になります。
完全にコストが合うことは多分ないと思いますが、補助金や減税を合わせて使用すれば、よりいいものを建てようとする人にとっては、長期優良住宅が1番いいかなと思います。
その辺もどんな資料が必要で、どう進めたらいいかというのは教えてもらえますか?
ネットで調べてもどういった書類がいるかなどはわからないんですよ。
その申請書様式が何がいるとかも。
住宅を購入する人向けのサイトが多くて、申請する側のサイトがありません。
確かにあまりないかもしれないですね。
長期優良住宅は、それぞれの基準を満たすように作るだけなので、仕上げ材が変わるとか細かいところの変更はありますが、1回長期優良住宅の仕様を作れば、それ以降の住宅もそれが使えます。
過去にフォーマットを作る仕事を請けたこともあります。
そこの会社のデフォルトの長期優良住宅の仕様を作るサポートをしました。
図面もこういうこと書いてくださいっていうのを全部書いてある教科書みたいなやつです。
それはすごくありがたい。
私もそういうの欲しいですね。
他にも長期優良住宅の注意点などはありますか?
長期優良住宅は確認申請よりも多く指摘が来ることがあるので、確認申請が先におりていると、その内容を確認申請に盛り込みなおさないといけなくなります。
最悪プランも変わったら終わりですね。
プランが変わるのはよっぽどですが、仕上げ材や細かいところはどうしても変わってしまいます。
点検口の位置も決まっているので、それも全部確認申請に盛り込むと図面が変わります。
なるほど、他にはありますか?
着工制限がかかることです。
最初に民間の審査機関に出して技術審査を受けて、その後役所に持って行きます。
役所で審査を受付してOKが出て初めて着工ができます。
役所でOKをもらう前に着工してしまうと、長期優良住宅として認められないので注意が必要です。
時間はどれくらいかかるものなんですか?
うちが依頼を受けてから大体1ヶ月半後ぐらいに着工できるイメージです。
それがミニマムで今後はのびていく傾向にあると思います。
急ぎでお問合せをいただくケースもありますが、「今月着工したい」と言われるものは難しいです。
長期優良住宅の他にも低炭素建築物も着工制限がかかるのでご注意ください。
あと災害指定地区や市街化調整区域には建てられません。
なるほどそうですか。
注意して進めるようにします。
お聞きしたいことは以上となります。
本日は貴重なご意見をいただきありがとうございます。
今後のサービス向上や改善のため、前向きに取組んでいきたいと思います。
本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。
電話やメールをするまでもないけど、
ちょっと聞きたい事や知りたい事ってありませんか?
そんなあなたにはこちら。
1000NEXTを友達追加するだけで・・・
「アラハウス」さんと「小野寺工務店」は別の組織なんですか?
「アラハウス」は屋号です。
何年か前までは工務店という響きに古臭いイメージが結構強くあって営業しにくかったんです。
そこで、若い人たちに受け入れてもらえて、親しみやすい名前はないかと思い、考えたのが「アラハウス」です。
会社としては結構古いんですね。
法人にしたのは12年前くらいです。
その前から父が元々職人でやっていたのでそこから数えると50年くらいです。
かなり長いですね。
うちはまだ10年経っていないので。
戸建て住宅は何かコンセプトを持って設計されているんですか?
「みんなが幸せになること」を企業理念にしていますので、私たちがこれが良いと言ったものを、お客さんが良いと思わなかったら、お客さんは幸せになりません。
もちろん選択肢の提案などはしますが、決めるのはお客さんです。
間取りは私たちから提案したものにお客さんの意見や希望を盛り込んでいく流れで進めていきます。
ただお客さんがこうしたいと言ったもので使い勝手が悪い時はこうした方が良いというのは伝えるようにしています。
実際に「アラハウス」で建てたお客さんが見学会をさせてくれた時に、見に来た方からの質問で「これやっておけばよかったなって思うことはありますか?」という質問に「アラハウスさんが言った通りにやっておけばよかったな」って言ってくださった事がありました。
それだけが後悔ですって言ってくれたのは嬉しかったですね。
そういう事はよくありますよね。
プロが言ってることですからね。